健康コラム

免疫細胞の半分以上は腸に!腸の意外な役割

「小腸」には栄養素の消化吸収を行うという大きな役割があります。栄養素の約90%が「小腸」で吸収されています。一方、「大腸」は水分を吸収したり、不要な消化物を便として体外に排出するという役割を担っています。
また、意外に知られていないことですが、小腸には栄養素の吸収だけでなく、生きていくうえで重要な「免疫機能」もあります。小腸が栄養素を吸収するとき、一緒にウイルスや細菌を体内に取り込んでしまったら大変です。そこで、小腸には免疫細胞がたくさんあって、侵入してくる敵と戦っているのです。体内の免疫細胞の約6割は腸にあるといわれています。
腸内の善玉菌には免疫細胞を活性化するという働きがあり、善玉菌が多いほど体の免疫力や自然治癒力が高まります。

100兆個もの細菌が!腸内環境と健康

腸内には細菌がおよそ1,000種類、1,000兆個も生息していることが知られています。
健康に良い善玉菌(酵母菌やビフィズス菌、乳酸菌など)と、悪影響を及ぼす悪玉菌がいて、悪玉菌は、たんぱく質や脂質が中心の食事、不規則な生活、各種のストレス、便秘などが原因で腸内に増えてきます。
健康のためには、善玉菌を増やすことが重要です。腸内細菌を良好なバランスに保つことが健康への第一歩なのです。

食品・飲料で幅広く使われている善玉菌、酵母菌とは

酵母菌は、きのこやカビと同じ仲間(真菌類)の単細胞生物です。食品・飲料の製造などに幅広く利用されています。ビール酵母・葡萄酒酵母などは醸造に用いられ、パン酵母は製パン時にガスを発生させ生地を膨らますために使われます。
食品・飲料と一緒に体内に取り込まれた酵母菌は、小腸に定着し、そこで栄養素の分解・産出や悪玉菌を減らす役割を果たす「善玉菌」になると言われています。

日本の伝統食は腸内の善玉菌を増やす!

和食が世界遺産に選ばれるなど、世界各国で日本の伝統食、穀物や魚、豆、野菜を主食にした食事に注目が集まっています。特に、味噌・醤油・納豆・漬け物など、酵素をたっぷり含んだ醗酵食品が健康に良いと言われています。お腹の調子を整え、私たちの元気を強力にサポートしてくれているのです。

酵素を含んだ醗酵食品をとると
・腸内の善玉菌が増える
・体に有効な成分が作られる
・老廃物や腐敗物が減る
・お通じが良くなる
といった効果が期待されています。

日本の伝統食は腸内の善玉菌を増やす!

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